社員にどんな能力を身に付けてほしいですか?(新規事業人材の能力-1)
経営者の皆様にお聞きします。御社の社員にどんな能力を身に付けてほしいですか?社員の皆様にお聞きします。仕事でどんな能力を身に付けたいですか?この2つの質問の答えが同じならば(同じ方向を向いていれば)、研修の成果が現れやすくコスパも良いはずです。なによりも、全社で同じ方向を向いているというのは結束感があっていいですね。強い組織とはそういうものです。
さて、能力といってもいろいろな能力がありますが、当社では新規事業人材とよばれる人たちが持つ特徴的な9つの能力に注目し、能力開発支援を行っています。
今回のコラムは、1の「備える能力」についてです。
人が仕事に向かうエネルギーやモチベーションの源泉は、金銭対価であったり、地位や名誉であったり、世の中を良くして人に喜んでもらいたいという願いであったり、など様々です。そんな中、新規事業人材とよばれる人たちは、なんらかの危機感が仕事の源泉になっていることが多いことに気づきました。
「自分が勤務している会社の社長が倒れたら…」「ライバル企業が敵対的買収を仕掛けてきたら…」「このまま数年間コロナが終息しなかったら…」など、まずは危機を想定できる能力を育成しましょう。想定した危機が実際に起こった場合に備えて、新規事業人材は平穏な時に人知れず新しいビジネスアイデアの種まきをしています。この、危機を想定できる能力と絶えず種まきできる能力こそが「備える能力」です。ぜひ、社員の皆様にもこのような能力を身に付けていただきたいと思います。
しかし、危機感だけで仕事へのモチベーションを保ち続けるのはたいへんなことです。はっきり言って、仕事が楽しくないでしょう。新規事業人材はなぜ種をまき続けられるのでしょうか?その理由については、また後ほどこのコラムで取り上げてみたいと思います。