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複雑化の教育論 内田 樹 著

複雑化の教育論 内田 樹 著

思想家、武道家、神戸女学院大学名誉教授、凱風館館長。内田樹先生の待望の新刊本が発売されました!

もともとは日本各地の学校の先生への講演を予定していたようなので“教育論”となっていますが、教育にとどまらず現代社会論、組織マネジメント論、武道論と幅広い分野から文章が展開されていて、内田節炸裂の超おススメ本です。

内田先生の話を「難しい」とか「わかりづらい」という人がいるようです。内田先生が話をするときは、さまざまな分野からの考察を織り交ぜながら、どのような思考を経て、この話を理解してもらうか、を心掛けているように思われるので、まあ、いろんなジャンルの話が展開されるわけです。いろいろと話した後「最後にウチダさんが言いたいことを一言で言ってもらえませんか?」と言われることがあるそうで、そんなときは「いやです」と答えるそうです。

「一言で言える話じゃないからこそ時間をかけて話している」と。「複雑な話を簡単にすることには何の意味もありません。複雑な話は複雑なまま扱うしかありません」と。なんと、わかりやすい。仰る通りです!!

著者 内田 樹
出版 東洋館出版社
発行 2022年01月28日                                   ¥1,700(本体)+税