ロゴ
第三段 先生のようなもの

第三段 先生のようなもの

 大人でも研修を受けたことがないという人がいて、そういう人たちは研修というもの自体のイメージが湧かないらしい。そんなわけで、あるときは「研修講師」、またあるときは「先生のようなもの」と名乗ってみたりしている。

 研修で登壇するときには司会者が、
「本日は、リジョイスコンサルティング株式会社代表取締役の井内正博先生にご登壇いただきます」
と紹介してくれる。研修終盤の質問タイムや、研修後にスタッフの方や受講者と名刺交換をするときにも
「先生の話、とても分かりやすかったです」
のように「先生」と呼ばれるが、たまに「講師先生」と呼ばれることもある。厳密にいえば「講師」と「先生」は違う。これは「板前料理人」とか「舞踏家ダンサー」のように職業名が重複していておかしいのではないかと思うのだが、その方がイメージが湧きやすいのであればそれで構わない。